太古の響きを、今、響かせる。

「縄文太鼓」は、2009年に当法人の業務執行理事を務める茂呂剛伸が札幌圏から出土する縄文土器にヒントを得て創案しました。
北海道の原土を用いて手ひねりで造形し、縄で文様を付け乾燥した後、野焼きをして焼き上げ、北海道ならではのエゾシカの皮を張った北海道産の新たな楽器です。

約15,000年前から約2,500年前まで続いた縄文時代、とりわけ北海道の縄文時代は長く続き、続縄文時代と呼ばれています。
人々は自然をコントロールすることなく狩猟・漁労・採集・栽培を上手に組み合わせて生活を営んでいました。彼らの自然に対する畏敬の念や自然との共生は、環境汚染やエネルギーなどの問題を招いた現在人が一番学ぶべき文化ではないでしょうか。
「縄文太鼓」は北海道江別市から出土された約4,500年前の土器をモチーフとしています。出土する土器の中には上部に複数の穴の空いたものも発見され、専門家の中には穴を利用し皮を張り楽器として使用していたとのロマン的な仮説が登場しました。仮説の信憑性はさておき、そのロマンをもとに縄文土器を復元し太鼓として演奏することを創案したのでした。
古の記憶を新たな創造性により現在に投げかけることで、産業革命以来我々が置き去りにしてきた大いなるアニミズムをその悠久の響きに語らせ続けています。

Photo by kensyo

●縄文太鼓

北海道の原土を用いて手ひねりで造形し、縄で文様を付け乾燥した後、野焼きをして焼き上げ、北海道ならではのエゾシカの皮を張った北海道産の新たな楽器。
縄文時代の景色が浮かぶ音色が感じられる。

●縄文バズーカ

ジャンベを土器で作る。
北海道・江別市の煉瓦用の原土を使い、西アフリカの山羊の革を貼る。
その音色は濃厚で、演奏すると会場が共鳴体と化す音楽ウエポン。
自然を愛する豊かな縄文精神を現代に出現した音楽ウエポンで世の中の矛盾を吹き飛ばす。


縄文芸術文化財団が奏でる縄文のリズムとは、ジャポニズムとアフリカンの交じり合う独創的な音色です。
理事を務める茂呂剛伸は、幼少期から和太鼓奏者として世界各地で活動し、その期間に培った和太鼓の『間』の世界観と、西アフリカ・ガーナ共和国に移住して部族と共に生活し、習得した本場の演奏手法を融合させた独創的なリズムです。

ここでしか聴けない縄文太鼓の音色と響きをどうぞお楽しみください。